第85回 自分を知れば将来(さき)が見える! ・・・・平成21年を鑑定
2月25日号
「年末所感」と題した手書きのメモのコピーを見たのは、昨年の12月中旬でした。それには、「平成21年を一言で表すと、"自死と殺戮の横行"です。そのような年にならないよう願っています。」と書かれていました。よくある占いの類だと見過ごしていましたが、12月27日、年が明けるのを待たずにイスラエルのガザ空爆が始まり、1月に入ると攻撃は激しさを増して、人体を高熱で焼く白リン弾も使われた。まさに"殺戮"そのもので、死者は1300人を超え、その半数は非武装の子供や年寄りだというではありませんか。一方、日本国内の自死は昨年も3万人を超えたといいます。自殺者は未遂を含めると10倍になるそうですから、実際は30万人、実に1日に820人が自死を選ぼうとしているのです。その数が今年はさらに増えるというのでしょうか? 
 こんな予言をするのは誰だろう、と改めて読み直し、字源派姓名鑑定会主鈴木隆生という名前をたよりに、メモの作者を訪ねることにしました。
占い、予言はいつの時代にも人の興味をかき立ててきました。まして乱世の時代ともなれば、たとえ1寸先でも読めるものなら、と占いに夢を求めたくなるものです。
 しかし鈴木さんは、「自分のは占いではない、鑑定である。すべては自分を知ること。自分を知れば世の中が見える。将来(さき)も見える」と力説します。
 姓名鑑定は、名前を数字でとらえた確率による姓名学で、紀元前550年の孔子を祖とするものだそうです。ここで疑問。中国、日本など漢字圏以外の英語やフランス語名前はどうする? 日本でもひらがなは? 鈴木さんは、ひらがなはすでに数字化が確定しているが、英語などはまだ研究中だと明かして、鈴木さんの場合は、姓名のほかに、生年月日、波動分析などを総動員して鑑定を行うそうです。そして、2009年の命運を担う人物の鑑定を進めた結果、あの気になるメモができたわけです。特にゴールデンウイークを挟んだ時期に、世界にも日本にも大きな衝撃が走るおそれがあるという。鈴木さんは詳しく鑑定してくれましたが、ここでは公表できません。当たらないことを願うだけです。
まるで災厄運を背負ったような平成21年ですが、なにか希望を持てる話はないのでしょうか? 鈴木さんは、よくぞ聞いてくれたとばかり、「平成21年は21という数字からみると、尊敬と富貴、成功・栄達のエネルギーのみなぎる大吉運の年のはずなのです」。そして日本の要人を片端から鑑定して、「若い人たちが地位を得て、活躍の場を得れば、新しく輝く日本の出発となる」と言うのです。もっと具体的に、と迫ると、「自民党なら小池百合子さん、民主党なら長妻昭さん、原口一博さんが活気旺盛・上昇気流に乗っている」とのことでした。
 尊敬と富貴、当たってほしいですね。希望を持って、皆でがんばりましょう。
取材のあと、公私を区別して石黒健治の平成20-21年を鑑定していただきました。結果は? もちろん秘密です。

写真 字源派姓名鑑定研究会 会主 鈴木隆生さん(上石神井の鑑定所前にて)
著書は「自分がわかれば将来(さき)が見える」「200万人もいる鈴木さんがまる見え」(いずれも鳥影社刊)など多数。問い合わせは tel:03‐5927‐0430

オリンパス E-30 ズイコーデジタル 14-54ミリ

close
mail ishiguro kenji